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記念すべき第1回目のブログですね

暫く更新していなかったので 沢山の施工画像が溜まっちゃってますので少しづつ、、、


小樽市で施工させていただいたS様邸の内装リノベーション工事です

1階と2階に分かれた2世帯住宅で メイン工事は2階の間取り替えから見直した大規模改修

1階は居間とキッチンを中心とした間取り替えと水廻りの交換工事となりました


ところが、、、

工事に向けてのお打ち合わせ開始早々の3月上旬 突然施主様よりご連絡が

『2階天井の数か所から雨水が垂れ 屋根の上に上がってみるとプールになってます!』とのこと

こちらの屋根は 北海道でよくみられる無落雪形状のいわゆる『スノーダクト屋根』

三角屋根と違い地上に雪が滑り落ちて来る事は無く 屋根上で解けた雪が建物内部のドレン管を通って

雨水として流れていく構造です

北海道の屋根としてはごく一般的な屋根ですね


このドレン管に落ち葉やゴミが詰まったり雨水が凍ったりすると ドレン管に蓋をした様になってしまい

『オーバーフロー』という屋根全部がプール状に水が溜まってしまう現象になります

ドレン管が凍らないようにするには 『ロープ状のヒーター』を『地上の雨水升に先端が届くまで』通し

ておき 『凍結の恐れがある11月〜4月くらいまで』通電しておく事で回避出来ます

大抵のヒーターには高温が続くのを制御してくれる『サーモ機能』がついてるので 冬季間中は電源スイ

ッチを入れておくだけで大丈夫です


結果 ヒーターの設置も無くオーバーフローした水がプール状に溜まってしまい オホーツク海の様な氷

の世界になってしまったS様邸の屋根上、、、

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【流れずにダクトに溜まった氷と雪解け水】

気温も上がって屋根全体に日が当たり 氷割りをしてるうちにゴボゴボッ❗️と凄い音と共に一気に解けた

雨水がドレンへ流れ始めました

数分でドンドン減っていく雨水

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【ドレンへ流れだした雪解け水】

ところが未だ安心してはいけないんです!

一気に雨水がドレンへ流れた場合 この水圧に負けてドレン管が破損する場合や ドレン管自体も凍ってしまっていた場合には『液体→固体の膨張』により破損している可能性もあるため注意が必要です

流れ出した場合は 任意に少しづつ水量をコントロールしながら家の中の変化にも気を付ける必要があります


無事全ての雨水が流れました

今回はダクト(屋根の雨水が一度溜まる側溝)の雨水も凍りドレン管に蓋をしてしまった状態だった

のが原因の様でした

これで一安心です


余談ですが

今回の様に屋根上の雨水がすり切り一杯溜まってしまった時の重量(体積)ってご存知ですか?

数トンあるそうです‼️

平均しても20~30センチ程度の深さに溜まった雨水の重量が数tですよ‼️


実際この様なオーバーフローを見ていますが 外壁がヒビ割れてしまったのを目の当たりにしてます

外壁が崩れ落ちるか 2階の室内天井が崩れ落ちて多量の水浸しになるか、、、


このお客様の場合は翌月からの内装工事予定があったので一時的な復旧で済みましたが 突然天井が落ち

て水没したらと考えると、、、怖いです


雪が降り始める前の10月頃の秋と雪解け時の4月の年に2回程度 屋根の点検をオススメします


屋根自体の状態やヒーター設置の判断

危険な高所への昇降に不安の方には春秋の年に2回の有料点検なども承っております



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